挑戦を後押しする環境で成長。入社3年で利益2.6倍を達成した若手マーケター

Professional

Ryota Takahashi

高橋 涼太

プロフェッショナル

マーケティング統括本部 BST店舗買取マーケティング部 ストアマーケティング課

2022年 新卒入社

キャリアパス

  1. 学生時代

    法政大学社会学部にて広告論を専攻

  2. 1年目~

    マーケティング戦略本部(当時)にて内定。新聞折込やダイレクトメール等の紙媒体マーケティング施策担当

  3. 2年目 ~

    meta広告・LINE広告等のデジタルマーケティング施策担当

  4. 3年目~現在

    上記に加えて、LINE公式アカウントを中心にしたLTV向上PJのリード

現在の仕事内容

お金が回る仕組みを作る、事業会社マーケターの醍醐味

私は現在、店舗買取領域のデジタルマーケティングとCRM(顧客関係管理)施策全体の推進を担当しています。入社して以来、一貫して店舗買取事業のマーケティングに携わってきました。

大学時代、NPOの活動に関わる中で痛感したのは、世の中に価値ある活動を継続させるには「お金が回る仕組み」が不可欠だということです。メンバーの善意や情熱だけに頼るのではなく、活動を支える対価が適切に循環し、関わる人が正当な報酬を得ながら価値を発揮できる。そんな仕組みづくりに貢献したいと思い、事業会社のマーケターを目指しました。

バイセルに惹かれた理由は明確です。まず、急成長している事業であること。当時すでに上場を果たし、テレビCMなどマス広告にも積極的に投資していました。デジタルだけでなく、様々なメディアを活用できる予算規模がある。そして何より、マーケティング職として新卒から大きな裁量を持てる環境があったことです。

実際、入社後は集合研修を1週間終えたら、すぐに「今日からマーケターとしてよろしくお願いします」という形で実務がスタートしました。最初から大きな裁量を与えられ、自分で工夫しながら施策を回していく。その環境が、今の自分を作ってくれたと思います。

入社時の自分への期待

事業を動かす「一番のレバー」を探し続ける

入社当初から変わらず持ち続けているのは、「事業目線」のマーケターになるという目標です。

大学時代、広告論ゼミで学んだこともあり、マーケティングには元々興味がありました。しかし、単に広告を出すことが目的ではありません。限られたリソースの中で、どこにアプローチすれば事業が最も効果的に伸びるのか。その「一番のレバー」を探し出し、的確な施策を打てるようになりたいと考えていました。

面白いのは、バイセルでの経験が、学生時代のいろんな活動と「点と点」で繋がったことです。NPO活動だけでなく、区議会議員事務所でインターンをしていた時、公園にコンポスト(生ゴミを堆肥にする容器)を設置する取り組みに関わったことがありました。循環型社会やリユースという領域への関心は、そこから始まっていたのです。

キャリアを築く上では、「点を増やす」ことが大切だと思っています。少しでも興味があるものにたくさん挑戦しておくと、後から繋がるタイミングが必ずある。バイセルでの仕事も、まさにそうでした。

事業会社のマーケターの面白さは、手段に縛られないことです。例えばLINEを活用するにしても、マーケティング部門からの配信を工夫する方法もあれば、店舗の査定士がお客様へ直接アプローチする営業的な方法もあります。その時々で最適な手段を選べる。この柔軟性こそが、私が期待していた変化であり、今も大切にしている考え方です。

印象的な仕事

査定件数2.3倍、利益2.6倍。部門を越境して掴んだ成果

最も成長を実感できたのは、入社3年目に実現したLINEを活用したCRM施策です。最終的に、前年比で査定件数を2.3倍、粗利益を2.6倍にまで伸ばすことができました。

きっかけは1年目。当時のバイセルは、マーケティングにおいてリピーターをあまり重視していませんでした。しかし、店舗買取では、2回目、3回目の利用で信頼関係から良い品物を持ってきてくださることが多い。そこでDM施策を立ち上げ、一定の成果を出しました。

3年目、LINE担当者の退職を機に、私が引き継ぐことになりました。CRM領域は自分のキャリアの専門性になると考え、二つ返事で引き受けました。それまでは配信が中心でしたが、成果を最大化するために店舗の査定士を巻き込んだ施策に発展させました。

具体的には、査定士からお客様にLINE登録をご案内し、査定後には「査定中にお話しした、こういうお品物もぜひ」といったパーソナルなメッセージを送ってもらう。そんな仕組みを事業部門のフローとして定着させることを目指しました。

もちろん、新しい取り組みに対する現場の戸惑いの声もありました。これまでなかった業務をお願いするわけですから、当然のことです。だからこそ、施策の意図を丁寧に説明するだけでなく、直接店舗に足を運び、一人ひとりと対話し、同じ目標を目指す仲間としての信頼関係を築くことから始めました。ロジックだけでは人は動かない。この経験を通じて、信頼関係の重要性を学びました。

データの壁を乗り越え、認められたマーケターへ

入社当初、私には大きな壁がありました。データに関する理解が全くなく、定量的に施策の意義を説明できなかったのです。

折り込みチラシの担当をしていた時のことです。配布エリアを提案したものの、先輩から「それ、データあるの?」と問われ、何も答えられませんでした。今思えば、そのエリアからの問い合わせ数や過去の粗利益など、示せるデータはいくらでもあったはずです。しかし、当時はそんな視点すら持てていませんでした。

悔しさから、とにかくインプットの量を増やしました。マーケティング関連の本を片っ端から読み、体系的に学ぶことを意識しました。動知識をインプットしたら、すぐに実践で試す。その繰り返しでした。

転機は1年目の夏。学んだ知識を総動員し、デザインから訴求内容まで自ら考え抜いた折り込みチラシで、反響率1.3倍という結果を出せました。会議で報告した時、データについて最も厳しく指導してくださった先輩が「やるな」と言ってくれました。その一言で、一人のマーケターとして認めてもらえた実感を得られました。

バイセルには、自分で考えて持っていったものには、きちんとフィードバックをくれる文化があります。厳しさはありつつも、挑戦する人を見守り、成長を後押ししてくれる。その絶妙なバランスが、私を成長させてくれました。

バイセルで働く魅力

挑戦を応援し、成果に貪欲な文化

バイセルで働く魅力は、「挑戦したい人を応援してくれる文化」と「結果への貪欲さ」が共存していることです。

LINE施策で部門を越境して大きな成果を出せたのも、この文化があったからこそです。上長に相談すれば、他部署の責任者とのミーティングを設定してくれるなど、個々の「やりたい」という思いを尊重し、応援してくれる環境が整っています。

もう一つの特徴は、結果に対する貪欲さです。例えば、期末に予算達成が厳しくなった時は、役職や部門の垣根を越えて全員で知恵を出し合い、一丸となって目標達成を目指します。その熱量と一体感は、バイセルならではの魅力だと思います。

私が特に影響を受けたのは、現在の部長の「過程の柔軟さ」です。結果にはコミットしつつも、相手が何を気にしているのか、どう伝えれば動いてくれるのかを常に考えている。正論を振りかざすのではなく、相手への配慮を忘れない。そのバランス感覚を日々学ばせてもらっています。

以前の私は、全てが綺麗にはまらないと動き出せない完璧主義でした。しかし、今は「結果に妥協せず、過程は柔軟に」という考え方に変わりました。まずできることから一歩踏み出す。その泥臭さが、結果的に物事を前に進めるのだと学びました。

今後のビジョン

リユース業界のCRMをリードする存在へ

今後の目標は、CRM領域でバイセルグループの第一人者になることです。現在、グループの中で最もCRM施策が進んでいるバイセルの店舗で、誰が見ても分かる成功事例を確立したいと考えています。

そして、その成功モデルをグループ各社に展開していきます。各社で店舗の運営体制は異なるため、ワンオペの店舗でも実践できるよう施策を自動化するなど、それぞれに最適化が必要です。こうした地道な改善を積み重ね、リユース業界全体のCRMのあり方をリードしていきたいと考えています。

バイセルは「ベンチャーマインドを持った大企業」という表現がぴったりです。若手にも大きな裁量を与え、挑戦を後押ししてくれるベンチャー的な気質と、マーケティング領域に積極的に投資できる大企業の資本力。その両方を併せ持っています。

事業が成長しているからこそ、思い切ってチャレンジできる環境が整っています。これから入社される方にとっては、できることがどんどん増えていく、本当に面白いフェーズだと思います。