フィールドセールスからM&A戦略室へ。挑戦を後押しする環境で市場価値を高める

Professional

Hirochika Kuwata

桑田 大央

プロフェッショナル

M&A戦略室 M&A/PMIグループ

2018年 新卒入社

キャリアパス

  1. 学生時代

    茨城大学工学部情報工学科にて、プログラミングやソフトウェア開発を専攻

  2. 1〜3年目

    現在のFS事業部にて、出張査定士(FS)として稼働

  3. 3〜6年目

    事業企画部にて、新規事業の企画検討や全社横断PJを推進

  4. 6~7年目

    経営企画部にて、M&A後のPMIにおいて、PMOとして各種PJを推進、サポート

  5. 7年目~現在

    M&A戦略室にて、候補企業のソーシングや案件の初期検討を担当

現在の仕事内容

営業からM&A戦略室まで、挑戦し続けた6年間

私は2018年に新卒入社し、最初の2年間はフィールドセールス(FS)として査定士を経験しました。その後、社内公募で事業企画部へ異動し、4年間にわたり新規事業開発に携わりました。そして経営企画部を経て、現在はM&A戦略室でM&AやPMI(*)業務を担当しています。

実は私、もともとコミュニケーションや人に対して特別な興味があるタイプではありませんでした。それでも営業を選んだのは、「どんな仕事をするにしても、営業力は土台になる」と考えていたからです。特にBtoCという、直接お客様と向き合う領域での経験は、今でも揺るぎない土台になっています。

バイセルに興味を持ったきっかけは、買取というビジネスが自分にとって未知の領域であり、「新しい世界を知りたい」という純粋な好奇心が湧いたからです。未知の分野だからこそ、そこで成長できる可能性を感じました。

現在のM&A戦略室では、M&A候補企業の探索から評価、そして統合プロセス(PMI)まで、経営層と一緒に進めています。求められるレベルは非常に高く、正直「何もかもが難しい」と感じることもあります。しかし、経営により近い立場で事業の成長に関われることに、大きなやりがいを感じています

(*)…PMI(Post Merger Integration):企業の合併や買収が成立した後、それぞれの企業が持っていた仕組みや文化を一つにまとめ、共同で事業を推進できる状態にしていくためのプロセス

入社時の自分への期待

営業でトップを目指した理由、それは市場価値を高めるため

FS時代は、とにかく営業成績で上位、いわゆる「全国トップクラス」になることを目指していました。なぜそこまでこだわったのか。それは自分の市場価値を高め、より大きなフィールドで挑戦するための「実績」が必要だと考えたからなんです。

実は入社して間もない頃、「このままFSを続けていくだけで、自分の市場価値は上がるのだろうか」と、キャリアに漠然とした焦りを感じたことがありました。もっと大きなフィールドで自分の力を試したい。でも当時の自分には、社外にアピールできる実績が何もありませんでした。

「社内にいようと外に出ようと、まずは誰にも文句を言わせない圧倒的な結果を出さなければ話にならない」。そう覚悟を決め、必死に営業成績を積み上げました。1年半ほどでトップクラスの実績を重ね、改めてキャリアを考え始めたタイミングで、事業企画部新設の社内公募という絶好の機会が訪れました。

その公募は、17卒から19卒で一定の営業成績を残した10〜20名の若手に声がかかり、上長推薦を経て、最終的に部長面談で3〜5名に絞られるという狭き門でした。私も上長に想いを伝え、推薦をいただき、無事に採用を勝ち取ることができました。

困難と打開①

60店舗を巻き込んだ失敗から学んだ、本当の成長

これまでで最も印象に残っているのは、グループ会社化した「株式会社むすび」のPMIプロジェクトです(関連リリース)。

当時、各店舗の顧客・商品データはExcelでローカル管理されており、データ集約に時間がかかり、経営層がリアルタイムで数値を把握できない状態でした。その仕組みを私が設計・構築したのですが、計画の見積もりが甘く、全くうまく機能しなかったのです。

60店舗の全従業員、本部の管理部門、バイセルの経営層…本当に多くの方々にご迷惑をおかけしました。自分が設計したものが動かない。その報告をするたびに、関係者の時間を奪い、現場を混乱させている。本当に情けなくて、悔しい思いをしました。

しかし、落ち込んでいる暇はありませんでした。「やらなければならない」と自分を奮い立たせ、現場の担当者一人ひとりにヒアリングを重ねて課題を洗い出し、設計をゼロから見直しました。毎日のように修正とテストを繰り返し、ひたすらやり抜きました。

私の信条は「できるまでやるしかない」。綺麗な解決策があれば誰も苦労しない。結局は、愚直にやり切れるかどうかが全てだと考えています。この経験を通じて、困難な状況でも諦めずに取り組むことの重要性を学びました。

困難と打開②

「仲良くなること」が、複雑なプロジェクトの突破口

M&AやPMIという業務は、全く異なる文化の企業同士を一つにする仕事です。新しい仕組みやルールが急に導入され、業務量も激増する。そんな状況で「じゃあやりましょう」とすんなり受け入れてくれる方は、正直少ないです。

そこで私が最も大切にしているのが、「仲良くなること」。少し幼稚に聞こえるかもしれませんが、これが極めて重要だと考えています。

まず相手の業務を深く理解するために、積極的にコミュニケーションを取ります。仕事の話だけでなく、雑談も交えながら一人ひとりの人となりを知っていく。「この人と一緒に仕事がしたい」と思ってもらえる信頼関係を築くことが、どんな綺麗なロジックよりも、プロジェクトを前に進める一番の近道だと身をもって学びました。

もう一つ大切なのは「傾聴力」です。相手が何を求めているのか、何に困っているのかをまず聞く。昔は自分の意見ばかりを主張していましたが、今は相手の課題を理解した上で、自分に何ができるかを考えるようになりました。この姿勢が、複雑なプロジェクトを成功に導く鍵だと感じています。

バイセルで働く魅力

経営層の圧倒的な熱量と、手を挙げればつかめるチャンス

バイセルは「成長したい人に対して、その機会や環境が本当にある会社」だと断言できます。私自身がFSから事業企画、経営企画、そしてM&A戦略室という全く違う分野に挑戦できたように、社内公募制度などを通じて、手を挙げれば誰にでもチャンスが与えられる仕組みが整っています。特に経営企画に移ってから感じるのは、経営層の圧倒的な熱量です。「この会社をどうやって伸ばしていこうか」という点に本当に貪欲で、目標達成へのコミット量が尋常ではありません。

正直、精神論みたいに聞こえるかもしれませんが、経営層の方々ほど「とにかく行動」しています。その業務の実行力や推進力に、ただただ圧倒されるばかりです。

もちろん、そこには緻密な戦略や効率化の工夫もあります。複雑な問題に直面した時に、課題をどのように分解し、優先順位をつけ、関係者を巻き込みながら前に進めていくのか。その思考プロセスと行動力そのものが、私にとって最高の学びになっています。

バイセルは2020年から5社をM&Aしており、非常に積極的な買い手企業です。常に変化と挑戦が続く環境だからこそ、成長の機会が無限に広がっています。

今後のビジョン

市場価値を高める挑戦は、まだ始まったばかり

当面の目標は、M&Aの初期段階であるソーシング(M&A候補企業の探索)から自分が主体的に関わり、「この会社をM&Aすれば、こういうシナジーがあり、このように成長できます」という提案を経営層に持っていき、M&Aの実現まで繋げられるようになることです。

この希少な経験を積めること自体が、自分の市場価値を高める上で大きなチャンスだと感じています。M&Aやそれに伴うPMIの経験を積める企業は限られているからです。

もし学生の皆さんに「バイセルはどんな会社か」と問われたら、今の私なら「『挑戦』と『変革』という言葉が似合う会社」だと答えます。私自身がFSから経営戦略に関わる部門へとキャリアを築いてきたように、バイセルは常に変化し、成長を続けています。

現状に満足せず、自ら変化を起こしたい、会社と一緒に成長したいと強く願う人にとって、これ以上ない環境だと思います。そのチャンスを掴めるかどうかは、あなた次第です。ぜひ、自分なりのゴールを思い描きながら、挑戦してほしいと思います。